Maple Strategy

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第二十一章 「絶対唯一呪文」 

Maple Strategy 21 chapter

ビッ…ビビッ―

?「北緯37度、南緯62度、GPST442.68、シリアルコード解析、ver.2145」

?「OK!ワープから出るぞ!」

ギャカッ!


バドーーーン!!!


ここはのどかで平和と称された町、ヘネシス。ここに、凄まじい破壊音と濛々たる砂埃、そして中心部であるにも関わらずどでかい大穴を空けて、二人の招かざる客が訪れた

ヘネシス民A「なっ、なんだ!?」

ヘネシス民B「爆発!?」

バシュウウ…

?「うぷっ、やはりTIKP(超長距離移動ワープシステム)で飛ぶのは苦手だ…」

?「ゼータクいわないでくれよ、「五冠」の身分じゃこれが精一杯だ」

?「じゃあさっさと昇進してよw」

?「無茶言うなよ、ますっぺ」

ますっぺ「何故だよ」

?「あのな…現在の三王は並じゃない奴等の集まりだぞ?昇格など不可」

ま「まったくいくじがないんだから…「魂の絶対世界」と通信はとったの?」

?「あの頭の固いバカに連絡をつけるとまた無理難題を吹っかけられるだけだ、ますっぺこそ少し考えろよ」

ま「君に言われたくないww」

?「はwそりゃもっともだww」

ま「まずは言われたことをしねーとな」

?「んー…触媒はどうする?」

ま「てきとーにそのへんのヤツ拉致ればおk」

?「お前な…」

ま「おやおや?他に名案があるならお聞かせいただきたいものですな、ん?」

?「…つくづく思うがいい性格してるなますっぺ」

ま「褒め言葉として受け取っておくよ」

?「ま、まあいい…それよりどうやって触媒になって貰う人に話をつけるんだよ」

ま「そんなの決まってるじゃないか…適当に声かけて…へーい!そこの君ィ!!」

?「行動はやっ!」

弩「え…俺?」

ま「そうそう君wちょっと協力おk?」

弩「は、はぁ…」

弩「ど、どうしよレイチェル!何かの勧誘!?」(小声)

レ「知るか、表の事の問題など一人で解決せよ、我は眠いのだ」

弩「む、無責任な…」

ま「へーい!ちょっと君聞いてるカイ?」

弩「はひゃっ!?」

ま「大丈夫だ、何も心配はいらない、痛くない痒くない―おk?」

弩「は、はあ…」

ま「あー申し遅れた、俺…じゃない私は世界に愛と希望と勇気を与えるほにゃらぱ製薬のナンデモ・デッキールだ!ん〜ふふ、別に覚えなくてもいいけどヨロシク」

弩「は、はあ…」

ま「我々ほにゃらぱ製薬は日々人々の役に立つ薬を開発するために世界中を旅しているのだよ!おk?」

弩「は、はあ…?(この世界では科学者は旅しながら薬を作るのかぁ…)」
               ↑注、どの世界でも旅して薬など作りません

ま「というわけでちょーっと我々に付き合って欲しいんだけどおk?」

弩「あのー…変な薬を打つとかどっか連れて行くとかいうのはちょっと…」

ま「OH!その辺モーマンダイ!この場で終わるプチ☆アルバイトヨ!」
弩「・・・・・・・」

ま「あ、えーっと…まあ何も心配いらないことうけあいヨ!よろしいカ?」

弩「まあ、この場でなら…(何か口調変わってきたな…)

ま「よし!じゃあ日が暮れてしまうからさっさとやろう、さあやろう!」

弩「まだ朝の8時ですが…」

ま「細かいことを気にしていては大物になれんぞ!」

弩「・・・・・・・」

弩「ええと…それで具体的に何をすればいいんですか?」

ま「おお、やることは簡単だ、君はこの世界には結構長く居るんだろう?」

弩「ええ、まぁ…どうしてわかるんですか?」

ま「ズバリ勘だ、そんなことは気にしなくてよろしい」

弩「・・・・・・・・」

ま「あぁ、やって欲しいことだけどね、その長く居る経験と知識を使って、この大陸の事を思い浮かべてほしいんだ!」

弩「思い浮かべるんですか?」

ま「イエスアイドゥー!例えばこの辺はどんな地形か、どこからどの町へ繋がっているか、などなど」

弩「ほうほう…」

ま「じゃーぁ私がGO!といったらすぐに思い浮かべてくれるかい?」

弩「あ、ハイ」

ま「んでもって私がDASH!といったら、っすぅーみやかにこの町を出なさい!そうしないと地獄の劫火が襲ってきて君を焼き尽くす事請け合い!おk?」

弩「・・・・・はぁ」

ま「んじゃーちょーっとまってね」

そういってくるりと後ろを向き、自身が宿す王に向かって、自慢気に言葉を放つ

ま「どぉーだ、勧誘ってのはああやってするモンなんだよ」

?「黙って聞いてれば…うさんくさいことこの上ないじゃないか」

ま「ふふん、それも褒め言葉として受け取っておこう」

?「褒めてないって」

ま「おkおk、君にはこのスバラシイ勧誘方法が愚策に移るならそれもまたよかろうwwそれよりさっさと済ませてしまうぞ」

?「はいさ…」

おもむろに、あるいは優雅に、ますっぺが和服の袖から手を出し、中央で手を合わせるようにして拝む格好を取り、呟く

ま「詠唱―開始」

?「マジッケース―」

ま「GO!」

弩「わひゃぃっ、ええっと…ビクトリアアイランドを想像する…地形、道、山、川…」



ドクン…



デンデンの歩く野原、神秘の森、岩の荒野、治安の乱れた都市…

弩兵が頭に思い浮かべたすべての情景が、弩兵の足元に描かれた小さな魔法陣を通して、全てますっぺに流れ込んできた

ま「…来た!」

?「OK!」

ま「DASH!」

弩「!?ええっと、さ、さいなら〜!!!」

弩兵が走り去るのを見届けて、ますっぺは合わせていた手を一気に左右に勢いよく開いた

一本一本開かれた指は、見る間にまばゆい光を放っていき、やがて両手の平に「桔梗」色の炎が灯る

ま「よし、開始するぞ!」

?「OK!どーんといくぜぇぇぃ!!」

言い終わると同時に、大きく息を吸い込んでいたますっぺが言葉を紡いでいく



ま「Our soul which looks at the searching person and the chord bell, becomes frightened to loneliness―」



訳:ま「探し人を見つる鐘、寂しさに怯えるわが魂よ―」



?「アイディーン・エルリ・リクラ・ラク・ワルディウス―」



ま「Now, to lift up the soul to the sky, to the origin of the searching person the derived can The righteousness.」



訳:ま「今こそその魂を天空へと捧げ、探し人の元へと導かん。」



?「ナウ・ザ・ラバース・スカイマジック・フォルス・ベアトリス。」


ま「you ask visit the person, memory, illuminate the reverse winding sky!!!」


訳:ま「訪れは正、尋ねるは人、記憶よ逆巻き空を照らせ!!!」



?「モクスティクト・アル・ライト・ブエルノディ・ファン・ディリス・アルリ!!!」



ま「Without fail the only spell “pursuit anti-time”!! 」


ま「絶対唯一呪文「追跡対回」!!」


?「ノウユーザー…!?おい!」





キャカッ!!






瞬間、

ヘネシスで信じられない事が起こった。

ますっぺが叫んだ直後、信じられないスピードと質量で、桔梗の炎の光の束16本が十六方位に散開、5本は大きく弧を描いて足元に六茫星を映し出し、残りの11本は旋回しつつますっぺを取り巻くようにして回っている。

ギョンッ!


不可解な音が響き渡って、ますっぺの元に桔梗色で飾られた電子地図が宙に浮いて現れた

?「こンの…」


?「バカタレーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」




ズゴンッ!



ま「す、すすすすすすすまん;;;」

?「すまんじゃねぇえええ!!おまっ、よ、よりにもよって一番重要な詠唱をおぉぉぉ…」

ま「ゴメンナサイ…うっかり飛ばしました」

?「すまんじゃねぇええええ!!!!!」

ズゴンッ!

ま「め、面目ない…」

?「どーするんだよ!ゼッテーバレたって!奴等(破滅希望者達のこと)に!!」

ま「いやぁ…うっかり;」

?「くっ…もはややってしまったものは仕方がない、早く調べて接触に移るぞ!」

ま「さっすが、前向きだね!よっ、ポジティブ精神の鏡!」

?「調子に乗るんじゃねぇ!早く調べろ!」

ま「あいあいさー」


ここで補足しておこう、この詠唱呪文は「絶対唯一呪文」と言い、文字通り唯一の契約者しか使うことが赦されない非常に珍しい詠唱なのである。この「追跡対回」はますっぺとその契約者「緩急の射手」が作り出した詠唱で、人間一人を「触媒」として利用し、自分と「触媒」の人間との記憶を同期させ(ただし一方的に相手の、しかもその大陸の地形だけのデータを引き出し、それを完全に電子図表地図として自由に操作することを可能にする。これによりその大陸の全体像、町の位置、方位、座標、現存者、隠し道までもが丸裸になるのだ。使い方は様々で、例えば今回のように人を探す場合、その人の手がかりを電子地図にインストール、同期させることでその大陸から自動検索が成され、その人物の正確な位置をつかむことが出来るのである。ただし、効果は30分程度であり、30分を超えると電子地図、イスンストールデータ全てを含めた物が消去される。故にあまり使い勝手のいい詠唱呪文ではないのだ(ますっぺ談)と言うが、それでもその大陸全てのデータをつかめる能力はそうそうなく、やはり珍しい詠唱呪文と言えるだろう。

しかし、一つだけ本当に欠点がある。それは「触媒」の人間はその大陸のだいたいの事を思い浮かべられる人物でなくてはならない、という事だ。この能力はあくまで「触媒」の人物の記憶を電子地図化させるものであり、その大陸の記憶がなかった場合(来たばかり、記憶喪失、忘れ症、うろ覚えなど)にはこの詠唱呪文はすぐに消滅し、魂の炎を消費するだけになってしまうのだ。つまり、その大陸の正確な記憶を持つ人物を「触媒」としなければならないという事だ。(ちなみにますっぺは独自の(?)能力、「勘が鋭い」というのを利用して、「触媒」選びに失敗したことはない)

今回ますっぺは、最後の詠唱の文を言い忘れ(その詠唱を唱えていればあそこまで派手な発動はしなかった)てしまい、本来なら広いところでやる「本式」の詠唱呪文を発動させてしまったのである(やろうとしていたのは「副式」)







ま「―全システム起動、大陸「ビクトリア」全箇所からの同期に成功、人物検索用プロトコル起動、インストール準備」

そういって和服の内ポケットから小さな試験管を取り出し、まじまじと見つめながら言う

ま「ほほー…これがレイチェルが最後に転生したといわれる金(ゴールデ)爪(ンクロー)の一部かぁ」

?「丁寧に扱えよっ!」

ま「へいへいw」

AI(Austor Insistemwizardの略、「電子ウィザード」という、このシステムの音声プログラム)「インストール準備が、完了しました」

ま「お、来たかwではでは早速…」

ポイッ、と宙に浮いている電子画面の一つにますっぺが試験管ごと金(ゴールデ)爪(ンクロー)の一部を投げ込んだ。ズッ、と言う音がした後、試験管はなんの抵抗もなく画面に吸い込まれていった

AI「情報端末のインストール中です、しばらくお待ちください」

ま「フム…レイチェルはビクトリアにいると思う?」

?「わからない、見当も付かんなぁ。元々レイチェルは色んなトコに行くのが好きだったから俺の時がそうであったように今回もそうかもしれない」

ま「やっかいだな…ビクトリアに居てくれることを祈ろう」

AI「インストールが、完了しました」

ま「お♪終わったか」

AI「この人物は、大陸「ビクトリア」の「北緯40度、南緯68度、GPST442.77座標「ヘネシス、ニオン森」に存在します」

そういって中央に配置されているビクトリア電子地図の所に紫色の点が光りだした

ま「ビンゴだ!めちゃめちゃ近い!!」

?「!?すぐ近くか!」

ま「行こう!!」

?「あ、おお!」

ダダッ…

斜線

思いはすれ違い、交差する。全ては入り乱れ、時として幸運にも不運にも傾く。誰にもわからない、誰も知らない。思いは、すれ違う。


如何でしたでしょうか、二十一章はw新キャラますっぺと王が本格的に始動、次章で接触か!?終に明かされるますっぺの王の真実!こうご期待!!

…と言いたいところですが…来章はまたほかの事を書きます、すみません^^;あせらずに、色んな物語を書こうと思っているので、皆様またご支援のほどよろしくお願いします^^ でゎ

P.S全く更新できなかった事を深くお詫びいたします
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