第十六章 Way the shining of the star and also it is,…(前編)2007-01-07 Sun 17:23
Maple Strategy 16th chapter
Way the shining of the star and also it is,… (訳)星の輝きと共にありますように… 突然の出来事 そう、突然 常ににこにこと笑い、優しく接している、知夏 その契約王、ヒューリ その契約の瞬間を、章として描き出します ![]() ヘネシス 一年が温暖な気候であり、緑が絶えないのびのびとした街 ここが、私の故郷 本当に、平和な街だった …120年前までは 120年前、大戦の年 この緑の町ヘネシスは、広い平野があることからビクトリア争奪戦の本拠とされた このビクトリア争奪戦では、王側は一方的に破滅希望者達に敗戦した それを言うのも、このビクトリア争奪戦の3日後に起こった銀河の聖殿戦が展開された それまでに破滅希望者達の主催者エルフィリニオ(この頃はまだエールナイツではない)は様々なサンプルを取り、バルログについて研究を重ねていた 敗戦理由は、実に簡単なものだった 対戦開始後からたった1時間で王側は完全敗走した その理由、バルログの研究により作られたサンプル、「プロトタイプJrバルログ」が使用されたからだ その日の朝ヘネシスは騒然となった 何しろいきなりたくさんの能力者(職についた人達)が二方に分かれて現れたからだ 王側はヘネシス町民の退避が完了してから始めるつもりだったのだろうが、破滅希望者側は待ったりはしなかった 破滅側A「配備、完了」 アスラ「よし、プロトタイプを出せ」 A「はっ?まだヘネシス町民は退避し終わっていませんが」 ア「知らん、やれ」 A「はっ」 知夏(当時14歳)「お父さん!早く逃げようよ!」 父「まて!町民を誘導しなければいかん!」 知「でも、でも…」 父「走れ知夏!先に行け!!」 知「でも…」 父「早く行くんだ!!」 ア「やれ」 A「はっ」 カチッ… A「黒い包みを開けます」 ドッ!!! ![]() ルォォォォォオオオオオオオオオ!! 町民「町長!!後ろぉぉぉおおお!!!」 父「!?」 知「父さぁぁぁぁぁぁああああん!!!」 ![]() カッ!!!!! グシャ!! 父「がっ・・・・は!!」 知「父さん!!」 町民「逃げるんだ!知夏ちゃん!」 知「でも父さんが!!」 町長「いくんだ!!」 知「いやだ!!」 町民「無駄死にする気か!!」 町民「嫌でも従ってもらうぞ!!」 そういって首根っこをつかむ 知「離せ!!父さんを助ける!!」 町長「君が言っても死ぬだけだ!!」 契約者達「わあああああああああああ!!!」 町民「くそ!戦いが始まった!とにかく逃げるぞ!」 知「離して〜!!」 ダダダ… … スティル「ああくそ、見たかよ、今の」 アリス「見たよ、あんな小さい子の親を…」 ス「町民の判断は正しいな」 ア「ええ、死ぬよりは逃げたほうがいい」 少し前に殺した1人の町長のことなどもう全く頭にない、飢えたバルログが次々と王側に襲い掛かるのを見て、ふぅ、とアリスがため息を漏らす ア「あれ、勝てそう?」 ス「無理」 ア「だよね」 ス「負け戦に無駄な戦力使うのはもったいない」 ア「引かせよう」 ス「でもあれ、どうするんだ?」 ア「叩き潰そう」 ス「俺ら2人で?」 ア「もちろん」 ス「簡単にいうなw」 ア「他に誰がやるのよ」 ス「ああそうだな、行こう」 ダンッ!! 町民「はぁ…はぁ…ここまでくれば…」 知「は〜な〜し〜て〜!!」 町民「受け入れるんだ知夏ちゃん!君の父さんは死んだ!!」 知「うるさい!そんなのわからない」 ガブッ!っと腕に噛み付く 町民「痛っ!!」 知「とにかく行く!!」 町民「まて!いっちゃだめだ!!戻るんだ知夏ちゃん!!」 幾つもの手裏剣と矢が飛び交う中を、どんどんと知夏がかけていく 町民「くそ、もうどうなっても知るか!俺は逃げるぞ!!」 ダダダ… 知「とにかくさっきのところまで戻らなきゃ…」 そう呟きながら走り、ようやく元の場所に戻ったとき、その不幸は起きた てっきり他の場所へ行ったと思っていたプロトタイプバルログが、まだその場に残っていたのだ バルログの足元には、なんとかしようとして返り討ちにあったコントラクター達が転がっていた その中に、見慣れた人物を見つける 緑の帽子に、淡い紫の上着。ちょうどバルログの右足元に、知夏の父、神原裕漸(かみのはらゆうぜん)が横たわっていた 知「父さん!!」 叫んで知夏は突っ込んだ 死んでいるのはわかっていても、もう戻って来ないとわかっていても、助けたかった それでもいく 一人の世界でなど生きたくない それなら父さんといたほうがいい たとえそれが地獄であっても 叫び声に気づいたバルログがくるりと此方を向く 別に何も思ってないように、バルログはメテオを吐き出した …基本的に破滅希望者は子供を殺さない アスラのように優しい心があって見逃すのではない 単に子供ごときを殺すのは労力の無駄、という風にに捕らえているだけなのだが しかし、目の前でメテオを吐き出したやつにそんな気などない プロトタイプといえど、バルログはバルログだ。欲求のみに従い、目の前にいる奴を殺すのだから、子供とかどうとか関係ない メテオを吐き出されても知夏は立ち止まらなかった 迷いなどなかった それでも、涙が零れ落ちてきた メテオがすぐ目の前に迫っていた。反射的に目を閉じてしまう そうして死を受け入れようとしたその時― 草むらから1つの影が飛び出した ズドンッ!!! 知「!?」 音とともに横腹にすごい衝撃が来た 一瞬のうちに足が地面から離れ、体が宙に浮いた 二秒も経たないうちに、20m後の家に窓をブチ破って飛び込んでいた 始めは何をされたかわからなかった しかし顔を前にむけていたので大体のことは把握できた メテオがあたろうとした瞬間、草むらから一人の剣士が飛び出し、蹴り飛ばしたのだ しかも全力で。おもいっきり ![]() その剣士は蹴り飛ばしたそのままの体制で実に軽やかに片足で一回転し 、メテオを真っ二つに叩き斬った ズバッ!と一刀両断、青い炎を散らした炎が爆発してメテオを切り裂く その姿は単語で表せば「優雅」に入るだろう 片手でラーメンを持っているのは微妙だが… しかも放った言葉がこれである ス「ばかやろぉ!お譲ちゃん、食事中に突っ込むんじゃねぇ!!せめて食い終わってからにしやがれ!!蹴り飛ばさなきゃならなかっただろが!」 しるわけないよ、そんなの… だいたい戦いの途中に何でラーメン食べてるの…? おかしいよ…というか誰なの… そんなことを思いながら、知夏は気を失った … …… ……… ピピピ…チチチ… 知「ん…」 小鳥のさえずりで、知夏は目覚めた 知「あれからどのくらいたったんだろう…」 ぽつりと呟いて起き上がる 横腹がすごく痛い。むぅぅ、あの剣士のせいだ ぶつぶつと言いながら、ドアを開ける 目に飛び込んできたのは信じがたい光景だった 緑で溢れていた平野は見事な焼け野原と化し、独特なキノコの形の家々は見るも無残な木の塊となっていた 知「ここが…ヘネシス…?」 あちこちに血が飛び散り、矢や手裏剣がささっている 死体がないのはどちらか一方の勢力が片付けたからであろう そのとき脳裏に一つのことが浮かんだ 知「父さん…!!」 横腹が痛いのを無視して、全力で走る そこには大量の乾いた血で埋まっていた バルログはいない。しかし、裕漸の姿もなかった そこには一つの墓が建っていた その辺の細い木を組み合わせて作った十字架の簡素な墓 それが湯漸のものだと地夏は直感した そこに跪き、手を合わせる 不思議と、泣ける気持ちにはならなかった これから一人で生きていかなければならない、という引き締まった気持ちなった 立ち上がり、大空を見上げる。そこには青い月が輝いていた… それから3年後― ルディブリオム争奪戦、オシリア争奪戦で大敗した破滅希望者達は完全に滅び(たということに決められた)、平穏な日々が訪れ始めた 知夏は あの後ヘネシスは町民の必死の努力によって奇跡的に復興し、弓使いの聖地として息を吹き返した 知夏もまた、復興に協力し、一人でのんびり暮らしていた そんな時に、1人の男が尋ねてきた その日のことを、私は生涯忘れない たとえ何があろうとも 私の旅の始まり 永遠の、旅の。 皆様こんにちは。改めましてあけましておめでとうございます。さて、今回は少し角度をずらしまして、知夏とヒューリの事を書いてみました。いざ書き始めて、4時間後にルーズリーフをまとめてホッチキスで留めると、あまりの分厚さに驚く。「ぇっ!?何これ」みたいな感じで読み返してみると長い長い。我ながら寒気がしました。仕方ないので半分くらいで分を変えて、前編後編にわけることと致しました。今回はおちゃらけほとんどなして真面目に書きました。楽しみながらどうぞ でゎ P.S 後編にもご期待下さい^^; |
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